どこか懐かしい街の雰囲気が好き! 呉市エモーショナル女子旅 1 泊 2 日
掲載日:2024年03月12日
あちらこちらで海軍や造船に関連する歴史の片鱗を感じられ、どこか懐かしいのに新しさも感じるエモい町。
それが呉。
他のどこにもない魅力を持つこの町を、初日は徒歩で、2 日目はとびしま海道までドライブする1泊2日の旅。
海上自衛隊の艦船やレトロな町並み、緑と歴史豊かなエリア、そして瀬戸内海の島々と呉独自のおいしい食べ物。
たくさん写真を撮って、思い出をいっぱい残しました。
野菜をたっぷり取ってヘルシーな旅のスタート!
オールカフェ×タニタカフェ呉店のメニューは、どれも健康を気遣うものばかり。この「ハンバーグワンプレートランチ(1,400 円税込)」も、1 食で、厚生労働省が提唱している 1 日の野菜摂取目標量の半分を取ることができます。ライスはもっちり麦と黒米が混ざっていて食物繊維たっぷり。
人参、豆腐、チアシード、トロピカルフルーツの入った、“噛む”スムージー「人参とトロピカルフルーツのイエローカムージー(720 円)」も併せて、一緒に写真を撮っちゃいます。
店内には無料で健康チェックができるオールラボ(一部有料)もあります。
■DATA
住所 呉市中通 1 丁目 3-14 オールファーマシータウン 2 階
電話 0823-27-6300
営業時間 10:00~18:00(LO17:30)
定休日 なし
駐車場 約 15 台(無料)※クリニック兼用
異国の雰囲気を感じる赤レンガの町並み
近現代の美術を展示している呉市立美術館。六角レンガの外壁が周囲の松林に映えて素敵です。
その周辺の道はゆるやかな赤レンガの並木道になっていて、中心部とは思えない静けさで「美術館通り」と名付けられています。
道の途中に彫刻などのアート作品がさりげなく配され「日本の道 100 選」に選ばれているそう。この辺りはデザインマンホールスポットとしても有名で、デザイン違いの戦艦大和のマンホールが6種類あるんですって。6 種のマンホールをコンプリートするまでお散歩をするのも楽しい!
■DATA
呉市立美術館
住所 呉市幸町入船山公園内
電話番号 0823-25-2007
開館時間 10:00~17:00(入館 16:30 まで)
定休日 火曜日(火曜日が祝日・振替休日の場合は、その翌日)、年末・年始(12/29~1/3)
※展示替え等で臨時に休館する場合があります。
入館料 一般 300 円、高校生 180 円、小中学生 120 円
行き交うフェリーに心奪われるエモい波止場
「大和ミュージアム」の海側は呉港。ここは戦艦「大和」の前甲板をイメージした広場になっています。江田島や松山行きのフェリーが次々と出入りする様子や、造船所の風景を見ることができ、潮風が心地いい! 呉港を発着するフェリーを眺めながら呉の歴史に思いを馳せます。ここに座っていると、なんだか時間を忘れてしまいそう。
■DATA
住所 呉市宝町 5-20
船でアプローチ! 夕日に映える護衛艦や潜水艦
潜水艦や護衛艦など「アレイからすこじま」には本当にさまざまな種類の艦船が停泊しています。陸上から眺めることもできますが、ここは船に乗ってより間近に艦船を眺めたい!
しかも夕日が沈む時間に併せて出港する「夕呉クルーズ」です。
出発は日没 15 分前の呉港の呉中央桟橋ターミナル。屋上オープンデッキを備えた船で、案内してくれる自衛官 OB も一緒にクルージング。大きな艦船にぐっと近寄ってくれるので迫力満点です!
自衛隊旗を降下する儀式や、ラッパの演奏もあり、とてもエモーショナル!
■DATA
住所 呉市宝町4-44(呉中央桟橋ターミナル)
電話 082-251-4354(有限会社 バンカーサプライ)9:00~18:00
料金 2024 年 4 月以降 大人 1,700 円、小学生まで 500 円(2 日前までに要予約)
出港時間 日の入り 15 分前(毎日変わるので要確認)/所要時間 35 分
※毎日の日の入り時刻及び出港時刻が違いますのでお問い合わせください。
定休日 火曜日、台風などの悪天候時
発着 呉中央桟橋ターミナル
※注意事項
臨時便は,貸切運航することがあります。
気象状況により急遽運休することがあります。
夕呉クルーズ以外の便
運航日 月・水・木・金曜日 10:00、11:00、13:00、14:00
土・日・祝日 10:00、11:00、12:00、13:00、14:00
地元の人とのおしゃべりも楽しい呉屋台
呉駅から徒歩 10 分の蔵本通り。ここは夜になるとますます賑やかになります。それは屋台! 屋台のために、この通りには上下水道と電気が整備されているそうです! 夜風に揺れる赤提灯や暖簾にワクワク。
屋台はラーメン、おでん、焼き鳥、創作料理など数店舗ほど。女子でも気軽に入れる雰囲気です。気になるお店にちょっとずつお邪魔して、お店の人や肩を並べた知らない人とおしゃべりしました。忘れられない楽しい夜に。
とびしま海道・下蒲刈島で江戸時代にトリップ
翌朝はレンタカーを借りて、安芸灘とびしま海道へドライブ。下蒲刈島、大崎下島といった瀬戸内海の島を転々と巡ります。
まずは下蒲刈島へ。
上蒲刈島へ渡る蒲刈大橋を見渡す場所にあるのが松濤園。三之瀬瀬戸の潮の流れを借景に、松を主とする緑豊かな落ち着きのある庭園です。園内には「朝鮮通信使資料館 御馳走一番館」をはじめ、「陶磁器館」、「あかりの館」、「蒲刈島御番所」があり、下蒲刈島の歴史を紹介しています。中でも朝鮮通信使に関する資料は、国内外で注目を集める一級品。朝鮮人来朝覚備前御馳走船行烈図は、ユネスコ「世界の記憶」に登録された資料のひとつです。
古伊万里を中心とするコレクションも圧巻です。また、周辺には蘭島閣美術館や三之瀬御本陣芸術文化館などの文化施設が点在し、すべて徒歩圏内で巡ることができます。まるで江戸時代に迷い込んだような感覚になります。
■DATA
住所 呉市下蒲刈下町 2277-3
電話 0823-65-2900
営業時間 9:00~17:00 ※最終入館は 16:30 まで
定休日 火曜日(祝日の場合は翌日休館)
料金 一般 800 円、高校生 480 円、小中学生 320 円
駐車場 下蒲刈市民センター前 無料駐車場 約 50 台(無料)
総ヒノキ作りの美術館に圧倒! 瀬戸内海の絵画も多数
日本建築の美しさを追求した本格的木造建築の美術館。館名は下蒲刈に多く自生していた春蘭に由来しており、趣のある荘厳な佇まいです。横山大観、福田平八郎、南薫造など日本の近代絵画を代表する作家や、郷土にゆかりのある作家の作品を展示。日本画、油彩画、版画、素描など、約 2200 点のコレクションの中から会期ごとに企画展示を行っています。また、毎月第3土曜日には蘭島閣ギャラリーコンサートを開催し、アートと音楽のコラボレーションも楽しめます。次はそれを聴きに来るのもいいかも。
■DATA
住所 呉市下蒲刈町三之瀬 200-1
電話 0823-65-3066
営業時間 9:00~17:00※最終入館は 16:30 まで
定休日 火曜日(祝日の場合は翌日休館)
料金 一般 500 円、 高校生 300 円、小中学生 200 円
駐車場 下蒲刈市民センター前 無料駐車場 約 50 台(無料)
蒲刈大橋を望む日本庭園と和の空間
江戸時代の末、沼隈の豪農山路機谷が邸内に移築、祖父重好が京都黒谷で営んだ奇好亭を楼造り(二階建)に改め、漢学研鑚の場に用いられた「白雪楼」。その後、同建物に思い入れの深かった頼家 9 代俊直が、明治 25(1892)年に竹原に移し、留春居(りゅうしゅんきょ)としたものを、竹原頼本家(春風館)から無償で下蒲刈町に寄贈されました。建物内部は趣向を凝らした建築様式で、中でも一階にある可動壁を備えた和室の実例は、現在はほとんど残っていない貴重な建物です。小高い敷地に建つ日本庭園や蒲刈大橋を望む部屋もあり、のんびりと蒲刈の景色を楽しめます。1 階の座敷ではお抹茶をいただくこともでき、秋には庭で茶会も開かれているそう。なんだか雅でステキ!
■DATA
住所 呉市下蒲刈町三之瀬 197
電話 0823-65-3066
営業時間 9:00~17:00※最終入館は 16:30 まで
定休日 火曜日(祝日の場合は翌日休館)
料金 一般 400 円、高校生 240 円、小中学生 160 円
駐車場 下蒲刈市民センター前 無料駐車場 約 50 台(無料)
海辺の船着場・雁木で江戸時代の国交を知る
古来、瀬戸内海の海上交通の要衝として栄えた下蒲刈島の三之瀬御本陣は、江戸時代の大名・幕吏・公家など身分の高い者が往来時に休泊所として使用するため、設けられました。
外交使節団をはじめ、朝鮮通信使の案内役であった対馬藩も宿泊所として利用しました。建物の前にある長雁木(船の乗降りがし易いように設けた石段)は、江戸時代の名残が見られます。「三之瀬御本陣芸術文化館」は、当時の外観を復元した美術館です。館内では京都洋画壇の巨匠・須田国太郎の作品や、日本近現代の芸術家の作品を鑑賞することができます。
昔の船着場である福島雁木(がんぎ)に座って、のんびり蒲刈の海を感じました。
■DATA
住所 呉市下蒲刈町三之瀬 311
電話 0823-70-8088
営業時間 9:00~17:00※最終入館は 16:30 まで
定休日 火曜日(祝日の場合は翌日休館)
料金 一般 500 円、高校生 300 円、小中学生 200 円
駐車場 下蒲刈市民センター前 無料駐車場 約 50 台(無料)
蒲刈の味覚と景色に出会えた喜びを噛み締めて
蒲刈大橋を渡って、上蒲刈島に上陸してすぐの場所にあるのが「であいの館」です。特産品の販売所では、地元の農産物や蒲刈の藻塩、その藻塩を使ったアイスなどを販売。「藻塩めん」や、季節によっては大長みかんをそのまま搾ったジュースなどが人気なんだとか。高台にあるため眺めが最高で、天気のいい日には遠くに愛媛県の山々も! 蒲刈の幸せがたくさん詰まった場所、癒されます!
■DATA
住所 呉市蒲刈町向字西脇 985-1
電話 0823-68-0120
営業時間 9:30~17:00
定休日 無休
静けさが心地いい、レトロな町並み
大崎下島の最西部、御手洗地区に到着しました。御手洗は江戸時代、中継貿易港として栄えた町で、現在も歴史的に貴重な建物や史跡が残っています。御手洗休憩所で町内マップをいただいてお散歩計画。町並みの中に入っていきます。白壁の家、海鼠壁の家、洋館風の家など、今も人々の暮らしが残っています。かつて劇場として使われていた「乙女座」、今も営業をしている時計店や古物店など懐かしい雰囲気の町並みがたまりません。映画『ドライブ・マイ・カー』のロケ地としても選ばれています。