映画・ドラマの聖地巡礼! 呉市ロケ地巡り
掲載日:2024年03月04日
戦前は海軍工廠や軍港のまちとして、戦後は造船や鉄鋼業など、ものづくりのまちとして栄えてきた呉市。独自に育まれた文化も多く、ほかの市町にはない魅力にあふれています。そんな呉市で撮影された映画は数多く、聖地と呼ばれるロケ地が多数存在。心に残る名シーンを思い浮かべながら、主人公気分で散策を楽しんでみましょう。
この世界の片隅に
アニメーション映画『この世界の片隅に』(2016年公開 ※ドラマは2018年放送)
「すずさん家」
案内地図
海軍のまち呉市に嫁いできた18歳のすず。夫の周作とその家族に囲まれ、戦争で身近なものが失われていく中でも工夫を凝らし、日々を懸命に生き抜きます。「「すずさん家」は、原作者である漫画家、こうの史代さんから寄付をいただいた、主人公のすずさんが暮らした家のモデルとなった場所です。アニメーション映画『この世界の片隅に』で、すずが暮らした「北条家」の間取りを、色違いのインターロッキングとコンクリートで再現。こうの史代さんがデザインした案内板や、書き下ろしデザインをあしらったスツールが設置されています。随所に描かれているイラストも必見です。
※注意事項
・徒歩またはバスでお越しください。
・駐車場、駐輪場はありません。
・私有地や段々畑には入らないようにお願いします。
・周辺は住宅地であるため、お静かにお願いします。
■DATA
住所 呉市畝原町
電話 0823-23-7845(呉市観光案内所)
孤狼の血
映画『孤狼の血』(2018年映画公開)
「楓橋」&「黄ビル」
2021年公開済み
広島の架空都市・呉原を舞台に、刑事、ヤクザ、女が、それぞれの正義と矜持を胸に生き残りをかけて戦う映画『孤狼の血』。松坂桃李さん演じる新米刑事・日岡秀一と、真木よう子さん演じるママ・高木里佳子が一緒に歩く夏祭りのシーンの撮影は、楓橋で行われました。また、里佳子ママの店「クラブ梨子」のセットが組まれたのは、黄色い外観が鮮やかな黄ビルです。普段も多数の飲食店が営業をしているので、名シーンに思いを馳せて一杯楽しむのもおすすめです。
「孤狼の血「LEVEL2」では、「はなみばし通り」や「屋台通り」でも撮影が行われました。
詳しくは、こちらで確認
■DATA
住所 呉市中通4-13(楓橋)
呉市中通4-1-28(黄ビル)
電話 0823-23-7845(呉市観光案内所)
こちらあみ子
映画『こちらあみ子』(2022年映画公開)
「旧小坪小学校」
2022年公開済み
広島に暮らす小学5年生のあみ子。少し風変わりな彼女の、あまりに純粋な行動が、家族や同級生など周囲の人たちを否応なく変えていく過程を鮮やかに描き出した映画が、『こちらあみ子』です。作中で、あみ子が通う小学校のロケ地となったのが、呉市の旧小坪小学校。呉市立広南小学校新設に伴い2012年に廃校になった学校です。
近くの通りなどでも撮影が行われました。
■DATA
住所 広島県呉市広小坪1-24-1
電話 0823-23-7845(呉市観光案内所)
アルキメデスの大戦
映画『アルキメデスの大戦』(2019年映画公開)
「昭和町れんが倉庫群」・「アレイからすこじま」
戦艦大和の建造をめぐるさまざまな謀略を描いたマンガ『アルキメデスの大戦』を実写化した映画。主人公・櫂(菅田将暉)が戦艦大和を見つめるシーンで選ばれた地。海軍工廠の電気関係部品の建造物だったレンガ造りの倉庫群で、日本遺産にも認定されています。
※日本遺産とは・・・地域の歴史的魅力や特色を通じて,我が国の文化・伝統を語るストーリーを「日本遺産(Japan Heritage)」として文化庁が認定するものです。
「鎮守府 横須賀・呉・佐世保・舞鶴~日本近代化の躍動を体感できるまち~」として認定されています。
■DATA
住所 呉市昭和町
駐車場 28台、バス10台(無料) ※アレイからすこじま駐車場
海猿
映画『海猿』(2004年映画公開)
「両城の二百階段」
海難救助の最前線、潜水士を目指して過酷な訓練に励む若き海上保安官たちの挫折と成長を熱くつづった映画『海猿』。作中で、ウェットスーツの訓練生たちが酸素ボンベを背負って駆け上がる訓練の様子が撮影されたのが「両城の200階段」です。周辺の両城地区は、戦時中に空襲の被害をあまり受けておらず、昔からの景観を垣間見ることができます。「階段住宅(両城の100階段)」と呼ばれる、山沿いに住宅が隣接する珍しい風景も。登り切った階段上からの呉市街の眺めは抜群です。
■DATA
住所 呉市両城2丁目付近
電話 0823-23-7845(呉市観光案内所)
ドライブ・マイ・カー
映画『ドライブ・マイ・カー』(2021年映画公開)
「安芸灘大橋」・「豊浜大橋」・「御手洗地区」
Ⓒ2021『ドライブ・マイ・カー』製作委員会
第74回カンヌ国際映画祭「(2021年)「で日本映画としては史上初となる脚本賞ほか、全4冠を受賞し、第94回アカデミー賞「(2022年)「では国際長編映画賞を受賞して話題となった映画『ドライブ・マイ・カー』。安芸灘大橋は、瀬戸内海の美しい風景のなかで真っ赤なサーブが走るシーンで使用されました。本州と下蒲刈島を結びます。
■DATA
住所 広島県呉市(とびしま海道エリア)
とべない風船
映画『とべない風船』(2022年映画公開)
「広島県立県民の浜」
西日本豪雨で家族を失った漁師や、人生に迷った元教師などの人間ドラマを描いた映画『とべない風船』。呉市蒲刈エリアを中心に、全編広島で撮影されました。400メートルにわたり白い砂浜が続き、夏は海水浴を楽しむ多くの人でにぎわいます。
■DATA
住所 呉市蒲刈町大浦7605
駐車場 約100台(無料)
吟ずる者たち
映画『吟ずる者たち』(2021年映画公開)
「御手洗町並み保存地区」
日本で初めて吟醸酒を生んだ三浦仙三郎の生涯と、三浦仙三郎の信念を引き継ぐ者たちの人間ドラマを描いた映画。明治時代の町並みロケーションとして、御手洗町並み保存地区が選ばれています。御手洗は江戸時代、中継貿易港として栄えた町で、現在も歴史的に貴重な建物や史跡が残っています。サイクリストにも人気の町並みです。
■DATA
住所 呉市豊町御手洗
駐車場 御手洗駐車場(5台・無料)、御手洗かもの駐車場(約40台・無料)